正しくマークアップが出来ているか

まずはこれです。誰でも出来ている様で実は出来ていない事がこれになります。「表(サイト)がきちんと表示されていればいい」「クローラーはそんな事まで気にしないでしょ。」言われてしまえばそれまでかもしれません。
しかし、W3Cは全てのタグに意味を持たせ実装しています。極端な例えですが、全く同じ表示サイトが2つあるとします。一方は適材適所に配置されたタグで構成されたページ。もう片方は全て
タグで構成されたページ。
そして両サイトからCSSを抜いてみると・・・一目瞭然ですね。
適材適所に配置された<div>タグで構成されたページは見出しを始めとする基本的構成が把握出来る表示になっていると思います。しかし、後者の表示では基本的構成以前にどこが見出しかも分からないと思います。
SEOキーワードの選定・及び配置はもちろん大切な事だと考えますが、まずはきちんとマークアップが出来ているか、無駄な(無意味な)タグが無いのかを再確認する事がSEO対策を行う上での大前提だと私は考えます。

階層(アウトライン)を意識した構成になっているか

私が既存サイトにおけるSEO対策の案件を担当する際、まず初めに確認する項目の1つとしている程に重要視しております。
ソースコードは綺麗なのにどうにも(検索順位が)伸びないという方はまず階層構造を確認してみる事が改善のキッカケとなる事もあると考えます。
ちなみに私がhtml5においてのアウトラインを確認する際にはこちらのHTML5 Outlinerというツールを使用しています。
マークアップを行う上においてアウトラインを理解しているかしていないかでは仕上がりのツリーは全く異なるものになりますので、SEO対策にお悩みの方は是非一度ご確認していただければと考えております。

同一キーワードの過剰な羅列

タイトル、ディスクリプション、h1、h2全てに同一キーワードを入力してはいませんか?私といたしましては
タイトル:どの様なページか一目見てユーザーが把握できる物
ディスクリプション:タイトルの補足・及びページの概要
h1:ページのメインコンテンツにおける最上位見出し
h2:h1に対する下層見出し(以下h3〜h6同様)
と考えております。

ここで【Web制作】というキーワードを含めた一例を上げさせていただきます。

–例1
タイトル:Web制作について
ディスクリプション:Web制作について記述しています。
h1:Web制作の流れと需要について
h2:Web上におけるデザインとは

–例2
タイトル:Web制作について
ディスクリプション:デザイン・コーディング・CMS構築について記述しています。
h1:サイト(ホームページ)制作の流れと需要について
h2:デザインにおける紙媒体との違い

上記二点ではどちらがユーザーに対し有意義な情報を与えている事になるのでしょうか?
私の知る限り、読みやすい(読者に優しい)一般書物には同じ見出しキーワードを何度も羅列している物はありません。限られた文字数で複数の知識を得られる言い回し。
例2においては
Web制作=サイト(ホームページ)制作
Web制作にはデザイン・コーディング・CMS構築という過程がある
Web上と紙媒体でのデザインは異なる

という複数の印象を与える事が出来ているかと考えます。
双方のh2だけを確認しましても例1においては比較対象が不明確な事に対し、例2では比較対象が明確となっております。
兼ねてよりGoogle社が唱える【良質なコンテンツ】
基本的な事ですが、ユーザーに伝えたい情報(テキスト)の言い回しを厳選する事も重要だと考えております。

ここまでのまとめ

過去行われていた様々なSEO対策と呼ばれるものも2016年現在においてはあまり効果の得られないもの、逆にスパム扱いされてしまうものも存在しております。検索順位を判定するアルゴリズムは日進月歩で進化し、よりユーザーに対し有意義なサイトを上位判定する事を明確に宣言している事から、我々は『アルゴリズムを騙す手段』ではなく『ユーザーに良質な情報を提供する事』を考え、様々な対策を実施していくべきだと考えます。

結論

【客観的視線にてコンテンツの確認】

上記の事さえ怠らず、熟考し選定していけば独学でも十分SEO対策が可能かと考えます。しかし、検索順位の判定は本記事で述べた以外にも様々な要素がありますのでそれらについてはまた改めて記事を書かせていただこうと考えております。本記事はあくまで『私が考えるSEO対策要素の一部』であります事をご承知いただければ幸いです。

ニュースの概要についてはここで紹介する必要もないと思いますので、
他ニュースサイトさんの記事を御覧ください。

「大きな間違いだった」 DeNA守安社長が“WELQ問題”謝罪 「iemo」など8メディアも非公開に
参考:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1612/01/news142.html
DeNA、キュレーションサイトのデタラメ/パクリ記事問題で経緯説明・謝罪会見
参考:http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1033972.html

キュレーションメディアの目的とその裏側

キュレーションサイトとは

あくまで制作側の意見となりますので立場が異なれば意見も異なると思います。
その点はご了承ください。

キュレーションサイトとは

まずはここからですね、一番わかりやすい言葉で言うと「まとめサイト」です。
厳密には「まとめサイト」とは異なる定義がされておりますが、
「インターネット上の情報を収集し、つなぎ合わせる」というような意味合いでよく知られております。
Naverまとめなどもよく知られております。

「キュレーションサイトとは」で調べてみてくださいませ。

スマートフォンサイトの普及に伴い、大変身近なもの人なっており、多くの方が日常的に利用されていると思います、私もよく利用します。
ブックマーク(お気に入り登録)していることはもちろん、何か知りたいことを検索すると上位に表示され、記事内では簡潔に調べたいことがまとめられており便利なんです。

そしてキュレーションメディアの目的はまさにこの「記事(ページ)を上位に表示させること」です。

今回の問題でまず発端となったのは、「Welq」という医療情報系のキュレーションサイト。

2016年10月くらいにこんな記事で話題になりました。
「死にたい」とう検索ワードでWelqの記事がトップに。
参考:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1610/26/news117.html

つまりGoogleで「死にたい」と検索するとトップにWelqのとある記事が出るという内容。
もちろんこれは記事の制作側では上位表示するように記事を作っているわけで、そこに価値があると判断しているのですね。

そして同時期に記事の信頼性について騒がれるようになってきました。
肩こりの原因は幽霊にあるなんて記事も。
参考:http://www.appps.jp/248090/

ここでヘルスケア・健康情報に関しては日本には薬事法(薬機法)という、
「医薬品、医療機器などの品質、有効性及び安全製の確保等に関する法律」というものがあり、
厳しく規制されております。

原因が幽霊にある根拠は?なんて言われたら答えられるはずもありませんね。

ではなぜDeNAはこのような記事を書き続けて、上位表示を狙い続けたのか。
そこにはアクセス数(ホームページを見た人数)がお金に直結するということに他なりません。

ホームページのアクセス数は広告収入に直結する。

ホームページのアクセス数は広告収入に直結する。

ホームページにではアクセス数をお金に簡単に買えるアフィリエイトという広告枠が存在します。
要するにアクセス数やその広告枠のクリック数を簡単にお金に変えられるのです。
また、ステマ(ステルスマーケティング)という言葉が数年前に流行りました。
記事内でさりげなく、商品や法人の特定のサービスを紹介する。
例えば、

「ホームページの制作を行っている私は日々眠気と戦っています。
もうどうしようもなく眠いよー
そんなときはレッドブルを飲んで元気いっぱいになります。
すると眠気も一気になくなり、最高のホームページがどんどん作れちゃいます。」

という記事があったら、中には
じゃあ仕事中眠いときはレッドブルを飲めばいいのかなと考え、コンビニに走る方もいらっしゃるかもしれません。

※私は仕事中眠いときはレッドブルを飲んでも眠いです。なので寝ます。

このように商品をこっそり紹介する、それを大多数にできればそれこそすごい広告効果です。

Welqは月間1億PV以上を叩き出していたと言われております。
(PV=ページビュー、つまり表示された回数)
それだけでアフィリエイトで相当な金額を稼げます。
さらにこのアクセス数であればステマの広告枠も数十万〜数百万で販売可能となりますので、
このアクセス数ありきの運営になってしまった結果が今回の要因の一つでしょう。

近年のインターネット上の情報の信頼性と著作権について

近年のインターネット上の情報の信頼性と著作権について

上記に挙げた肩こりの例にしかり、そんな情報誰が信じるのだと思われるかもしれません。
しかし意外にも信じてしまう方は多いのです。

ライオンのツイッターは記憶に新しいのではないでしょうか。
熊本自身の直後に「動物園からライオンが逃げた」とツイートした騒動ですね。
参考:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1607/21/news087.html

いや、デマですよね?と思う方が大多数ですが、
地震直後の混乱している状況を鑑みると皆が皆正常な判断ができるとは限りません。

最終的には最初にツイートした男性は偽計業務妨害で逮捕となりましたが、
その情報をリツィート(拡散)した数万人に上る他の方たちは果たして、
心配して現地の方に知らせてあげようとして拡散したのか、それともデマだとわかりつつも拡散したのか。

このようにSNSで個人個人がインターネット上で情報を発信しやすい環境ができ、さらにそれを大勢の人間に見てもらいやすくなりました。
ツイッターで一言だけ呟く、facebookで自分が食べたご飯を発信する、にちゃんねるで雑談する。

ただ、この環境こそが「信頼できる情報の発信」という観点そのものを無くしてしまっているのでしょう。
「信じた人間が悪い」そんな時代は終わりつつある気もします。

また、今回の問題でもDeNAの他キュレーションサイトで問題になった「著作権」についても触れておきます。
要するに「記事の引用」です。
インターネット上の情報をまとめ、新たに発信するということは元に参考にした記事があるわけです。
それはYahooなどのニュースサイトかもしれませんし、アメブロなどに投稿された個人のブログかもしれません。
しかし、最初にその文章を書いた方には著作権が存在します。

そのあたりも完全無視してしまっていたのですね。
ネット上にある文書をそのまま利用もしくはリライト・改善して自分の記事のように発信してしまう。
この点に関しても最近はあやふやになってしまっていると感じております。

ホームページの制作をしていて思ったこと

ホームページの制作をしていて思ったこと
ホームページ制作を行うということはホームページの中にある文章・テキストもライティングするということです。
企業の紹介、販売商品の紹介、提供サービスの紹介。
ホームページ上で魅力的に紹介する必要性があります。

ホームページを見た方に魅力的に感じてもらうにはついつい行き過ぎた言い回しになってしまいがちです。
当然です、その方がより簡潔に依頼者(ホームページを作りたい人)の売り上げ・認知度アップに貢献でき、喜んでいただけるからです。
しかし、上述のように事実と異なることは記載できません。
そして、著作権の観点から他のホームページで利用されている文章を利用することはできません。

それでも、依頼者から
「とりあえず大げさでいいから売上が上がるようなキャッチコピーを作ってくれ」
と依頼されることがあります。

SEO対策も行います。
どんな言葉で検索した時に上位表示にさせたいかをお伺いし、対応いたします。
「「死にたい」というワードで検索したらトップに来るようにしたい」
今後こんな依頼があった時、弊社はどう対応すれば良いか考える必要があることを再認識いたしました。

ホームページ制作会社はお客様が作りたいホームページを形にするのが仕事だと考えております。
そして作ったのち、お客様がご自身で運用していきたいという場合は、ついつい制作→納品で終わりとなりがちな面もあります。
お客様も年々ウェブ知識が増えてきております。
しかし、著作権や情報の信頼性について認識している方は少ないように思えます。
今回のDeNAのキュレーションメディアの問題は、ホームページ制作会社としましても、
お客様とこの情報が社会に与える影響や、ネット上のモラルについてしっかり共有する必要があるのではと考える機会となりました。

ついつい長い文章となってしまいましたが、とりあえずこんなところで。

レベルF株式会社はホームページがユーザーに与える影響というものを再度社員皆で共有し、更にはお客様とも共有していければ良いなと考えております。